能登ローカルビジネスラボ TANOMOSHI

地域企業の挑戦が、
地域の未来を切り拓く

地域企業が挑戦できる、
「場」と「しくみ」づくり

日本海に囲まれ、美しい日本の原風景が広がる能登。豊かな自然や食、文化は、この地に住む人、訪れる人の心を満たしてくれます。

その一方で、能登は人口減少時代の先進地として多くの課題を抱えています。

持続可能な地域を実現するには、地域外から獲得したお金を地域内で循環させることが欠かせません。地域経済を動かす多様な「つながり」を生み育むため、能登に根ざした金融機関である興能信用金庫と、七尾市のまちづくり会社・御祓川が手を組んで立ち上げたのが、能登ローカルビジネスラボTANOMOSHIです。

金融機関と中間支援組織のサポートのもと、地域の事業者がつながり、情報や知恵をシェアし、資金を出しあって、事業成長に向けた実験的な取り組みに挑戦する。その過程で、地域が潜在的に持つネットワーク機能やコーディネート機能を強化する。TANOMOSHIは、そんな場としくみを能登に実現します。

TANOMOSHIの想い
photo by MINOBU MATAKI

能登ローカルビジネスラボ
TANOMOSHIについて

TANOMOSHIは、江戸時代に広く活用された互助組織「頼母子講」の現代版です。
地域の事業者に、同じ地域の金融機関と中間支援組織が伴走。
事業者同士の対話を通じて新たな発想や取り組みを探る中で、
地域事業者の挑戦を支え合うチャレンジコミュニティを育みます。

しくみの概念図

TANOMOSHIは地域企業が挑戦できる、
「場」と「しくみ」を能登につくります。

「場」の図

事業者同士がつながり、支え合う
「場」

  1. 金融機関、中間支援組織のサポートを得てやりたいことに挑戦できる

    長年、地域密着型金融に取り組んできた興能信用金庫と、民間まちづくり会社として多彩な中間支援を展開してきた御祓川が、それぞれの専門的な知見やノウハウ、ネットワークを活用し、事業計画の策定や財務アドバイス、販路開拓、人材採用や組織づくりなど多岐にわたるサポートを行います。
    興能信用金庫と御祓川も能登に根ざした事業者です。同じ地域にいる者として、参加事業者と同じものを見て、共に考え、悩み、成長するパートナーとして伴走支援に取り組みます。

  2. 地域の課題を共有する仲間ができる

    能登という共通の地域課題を抱えつつ、異なる事業課題を持つ仲間と交流することで、新しいアイデアや刺激を得たり、連携によるこれまでにない領域の取り組みを行ったりと、挑戦の可能性が広がります。
    各事業者がTANOMOSHIの定例セッションやその他活動のなかで開示する情報は、秘密保持契約(NDA)締結のもと秘密として適正に管理されます。

  3. 地域の外とのネットワークができる

    TANOMOSHIでは、新領域でのテストマーケティング、他地域の先駆者や、同じように挑戦している事業者コミュニティとの交流、エンドユーザーとの意見交換、都市部からの副業人材の採用など、地域の外とのつながりを積極的に設けています。参加事業者の視座が高まり、事業機会が広がります。

「しくみ」の図

地域の中間支援機能を強化する
「しくみ」

  1. 事業者同士が支え合って、地域の未来をつくっていく意識を醸成する

    わたしたちは、もともと「お互いの事業を支え・成長させあう」中間支援的な機能を持っていると考えています。しかし、それぞれの事業者は(顔が見える関係だからこそ)経営課題を深く共有しにくく、地域で中間支援的な機能が発現しにくい状況になっています。
    TANOMOSHIが介在することで、地域の中に相談しあえる場を作り、もともと地域に根ざした事業者や金融機関が持っている潜在的な中間支援機能を発掘・強化することを中長期目標としています。

  2. 地域金融機関のコーディネータースキルを強化する

    地域の持続可能性に対してどう貢献できるかが地域の金融機関の課題となっています。興能信用金庫は、プログラムの推進を通じてコーディネートスキルを強化し、プログラム終了後も継続して地域の経済循環を促す役割を担っていきます。将来的にはこれからの信金のあり方のロールモデルを確立し、能登から全国に発信していきます。